Vol.22 2000



慰めの代わりに

「だから『死にたい』なんて言える間は幸せなんですよ、死にたくなった時にそれでも死ねなくて、きっとまた同じことを何度も何度も繰り返すと分かっていながら生き続けるしかないって気づいてしまった時の方が遥かに絶望が深いんですから。周囲の人間に対して、『この人たちのおかげで生きてるんだ』じゃなくて『こいつらのせいで死ねないんだ』って考える気持ち、あなたにはどうせ理解してもらえないでしょうけどね。大切な人間ほど憎いんですよ、大切な人間すら憎いんですよ。ムネカタさんが好きだとか言ってた鶴見ナントカの『自殺マニュアル』なんて、死ぬ逃げ道すら失った人間にとっては悪趣味な娯楽書でしかないんですってば。自殺云々と口に出す人間なんて、自分が死んだ後に泣く人間のことを想像して、自分が必要とされてることを確認したがってるのに過ぎないんですよ、結局は。私の言葉の意味、分かってますか? どうせまた気のない応答でこの場を逃げ切ろうなんて考えてるんでしょ? そうじゃないって言うんなら、私の言ってることムネカタさんのページにそのまま書いておいてくださいよ、一生のお願いですから書き残しておいてくださいよ、私はこんなに絶望してるのに死ねなくて、まだまだ一生が続いてしまうんですから!」
(MAR/21/00)