Vol.6 1998



「雪色のカルテ」 (Peach)
 プレステやサターンはおろかファミコンにも触ったことがなく、唯一やったゲームが「鋼鉄のガールフレンド」という僕が「雪色のカルテ」をやり始めたら、かなり困った状態になった。正確に言うと、かなりダメな状態だ。

 友人がこのWindows95用ゲームの中古を買ったというので、軽い気持ちで借りたのが運の尽き、どいつもこいつも薄幸な女の子たちを病院で治療するこのゲームに見事にハマってしまった。緒方剛志によるはかなげなキャラや、セピアがかった独特の色合いは妙に切なくて、僕のツボを突いてくる。

 しかも何が一番困るって、このゲームはやたらに難しいのだ。外来だの往診だの投薬だのをしているうちに、現実世界の時間まで恐ろしい早さで流れてしまい、我に返ってしばし呆然。ゲームの中のパラメーターはなかなか上がってくれないが、プレイヤーのダメ度は簡単に上がってしまった。ゲームがかくも恐ろしいものだったとは。

 最初は、家が貧乏な主人公の蛍を攻略しようとしたものの、あっさり失敗。このまま何も起こらないのでは…と不安を感じていると、本当に何も起きないまま、アンハッピーなエンディングを迎えてしまった。続いて、すぐに手首切ったり薬物飲んだり飛び降りしたり車に飛び込んだりするものの、なかなか死なない不死身の遊紗を攻略しようとしたが、結局1回目と同じエンディング。いわゆる「エロゲー」だってのに、難しすぎてそんなイベントもめったに起こせない。なんか現実よりも非情だ。

 攻略法を知るべく、ゲーム雑誌「PURE GIRL」まで買いに走ったが、根本的に僕のゲーム能力が足りなすぎるらしい。こんな難しいゲーム、もう2度とやらねーや!と思ったものの、心の片隅では自前で買う決心を固めているのだから、かなりマズい状態だ。しかも、詳細な攻略法付きの緒方剛志画集が7月に出るというので、今から心待ちにしている始末。このままライフワークにならないことを祈るばかりだ。

(JUN/30/98)