ETC. Vol.9

1999年アイドルポップスベスト10
 
第1位 野村佑香「セキララ」
 男の弱気を少女が歌うと、ダメさが薄れるどころか魅力にまでなってしまうという逆説の輝かしい見本。ダメな男性の皆さんへ。
 
第2位 大森玲子「追伸」
 彼女の急激なヤンキー化に嘆いていたファンの心を癒すミディアムバラード。歌い上げる際に声が伸びきらず苦しげになる瞬間の切なさがあればそれで充分じゃないですか。男はこうして騙されます。
 
第3位 Folder「I WANT YOU BACK (english ver)」
 70年代の曲を12歳に歌わせるという思いつきを、見事クラブチューンにまで押し上げてしまったのは、三浦大地のボーカルの並外れた力量ゆえ。変声期ポップスとしても殿堂入りです。何の殿堂?
 
第4位 ともさかりえ「カプチーノ」
 椎名林檎が彼女に書いた曲は、他に「木蓮のクリーム」と「シャンプー」があって、どれも相性がすごくいいです。両人には通じるものがあるのかもしれませんが、椎名林檎は拒食症にはなりそうもない点が違います。
 
第5位 Chappie「Welcoming Morning」
 歌う彼女に芳賀ゆいを連想すると歳がばれます。でも芳賀ゆいを軽く上回るこの瑞々しさは、何かと何かがシンクロしないと生まれません。森高千里&ティン・パン・アレーによる「七夕の夜、君に逢いたい」も名曲。
 
第6位 モーニング娘。「LOVEマシーン」
 例えば、「日本」という単語を含んだこの曲と忌野清志郎の「君が代」を同列に並べて不況時代の日本を語ることは可能ではないかと一瞬思いましたが、それはそれであんまりです。
 
第7位 螢「ハリガネ」
 少女詩人界のカヒミ・カリィ。歌いつつも、途中でちゃんと詩の朗読が入ります。大仰なバックサウンドは、周囲が彼女にどんなイメージを求めているかを浮きあがらせていました。
 
第8位 広末涼子「真冬の星座たちに守られて」
 すいません、もう彼女に触れまいと思っていたのに…。すでに幻想を挟む余地がなく、完全なフィクションだと分かってしまうからこそ楽曲に感情移入してしまうこの皮肉よ!
 
第9位OHA-GIRL「恋のめざまし時計」
 ローティーン5人組に歌わせる歌詞を、グループ名のイメージそのままで押しきった力技が光ります。全編ちょっと音が古めの打ち込みで、シンセベースがグルーヴィー。正直なところ、末永遥以外は顔も名前もわかりません。
 
第10位浜崎あゆみ「Boys & Girls」
 このままでは喉が長くはもたないのではないかと思わせられる発声がポイント。この発声が僕に彼女をアイドルと認識させました。
 
(JAN/10/00)