ETC. Vol.4



はっぴいえんど「THE HAPPYEND」未CD化の謎
 85年6月15日、国立競技場で開催された「ALL TOGETHER NOW」は、日本の音楽シーンの大物が勢揃いした一大イベントでした。そしてこの際にはっぴいえんども再結成、その模様を収録したのが12インチミニアルバム「THE HAPPYEND」です。

 収録曲はA面が「一二月の雨」「風をあつめて」「花いちもんめ」、B面が「さよならアメリカ、さよならニッポン」。A面の3曲はメドレーで、頭のドラムの音から80年代ロック的なサウンドに驚かされます。当時の大滝のサウンドの指向性とはやや違うことを考えると、細野&鈴木のテイストでしょうか。歳は取ったものの、逆に力強くなった印象の強いビートには、「俺達がはっぴいえんど」というアルバムのコピーも納得させられます。

 また、キーボードにShi-Shonenの福原まりが参加、コーラスにはShi-Shonen・World Standard・Pizzicato Five・越美晴が参加しており、さながら細野の子分大集合という様相です。

 しかし。このアルバム、現在にいたるまでCD化されていないんですよ。オリジナルアルバム3枚はもちろん、「ライヴ!はっぴいえんど」や「ON STAGE」までCDになっているのに。その疑問を解くためによくアルバムのジャケットを見ると、こんな記述が目に入りました。「HAPPYEND CO.,LTD」。発売元はCBSソニーであるものの、権利はこの会社(?)が持っているようなのです。どうもこの再結成のためだけに作られた会社らしく、この辺りに再発されない鍵があるようです。

 とはいうものの、大瀧の旧作の再発売も進む今、このアルバムもいつかは出てくれるのではないでしょうか。いつかその日が来るまで、人間長生きしたいものですね。いやはや、なんの解決にもなりませんでしたが。

(JAN/20/98)

(この文章は、はっぴいえんど&はちみつぱいの同人誌『はっぴいえんど・はちみつぱい』に寄稿したものです。)