SPANK HAPPY「インターナショナル・クライン・ブルー」 デートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン「REPORT FROM IRON MOUNTAIN」   タンポポ「恋をしちゃいました!」 ピチカート・ファイヴ「さ・え・ら ジャポン」
MERCURY REV「ALL IS DREAM」 DAVID BYRNE「LOOK INTO THE EYEBALL」 THEY MIGHT BE GIANTS「MINK CAR」 PREFAB SPROUT「THE GUNMAN AND OTHER STORIES」  
  FEMI KUTI「FIGHT TO WIN」 OLU DARA「NEIGHBORHOODS」 juana molina「SEGUNDO」 登川誠仁「スピリチュアルユニティ」
青山陽一「Bugcity」 あがた森魚「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」 ムーンライダーズ
「Dire morons TRIBUNE」   つじあやの「春蜜柑」
シカラムータ「凸凹」   ソウル・フラワー・ユニオン「スクリューボール・コメディ」 クレイジーケンバンド「せぷてんばぁ」 ホフディラン「31st CENTURY ROCKS」

20 Compact Discs of 2001
 実も蓋もないことを言ってしまえば、菊地成孔に始まって菊地成孔に終わったような年でした。一時は彼と数十分間隔でメールをやり取りしたり、自分たちのイベント・TGVにスパンク・ハッピーを招いたりと、その距離感の妙な近さも含め、これほど特定のアーティストに心酔するのは僕にとって稀なことです。音楽はもちろん、彼の文章、ファンとの関係、そして9月11日以降の発言のどれもが強い興味をそそりました。

 特にスパンク・ハッピーは、「Quick Japan」に全曲解説を執筆したのをきっかけに、公式・非公式を問わずライヴ音源を年間を通して聴き続けました。CDにならないかもしれないけれど、スパンク・ハッピーとデートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデンの混成メンバーによる「デートコース・ペンタゴン・サイレント・ヒップホップ」名義での「ダンシング・クィーン」を今年最大の愛聴曲として挙げます。

 ピチカート・ファィヴは、解散ライヴを抜け出した小西康陽が渋谷オルガン・バーでDJをした時の異常な盛り上がりが忘れられません。僕が「UNGA!」でインタビューした際に、フェイバリットとして金延幸子「み空」と大滝詠一「大滝詠一」を挙げたつじあやのは、若きティンパンアレー系アーティストとしてもっと評価されるべき。あがた森魚はベスト盤「20世紀漂流記」やライヴでもその不思議なほどに過剰なエネルギーを発散させていました。体調不良を押して行なわれた登川誠仁のライヴも見れて良かった。

 他によく聴いたアルバムは、ALI HASSAN KUBAN「REAL NUBIAN」、林栄一ユニット「森の人」、上々颱風「上々颱風パラダイス ライブ!」、くるり「TEAM ROCK」、キリンジ「Fine」、空気公団「融」、クラムボン「ドラマチック」など。

 2000年後半から腰を据えて音楽と向かい合う時間がすっかり減り、それは今年も相変わらず。職場では、仕事の効率を上げようとビートの強い音楽を聴いてしまう傾向があります。もう少し音楽のための時間を割きたいという願いは、自分の生活をどうにかしたいという根本的な問題へと向かい、そして袋小路にはまるのでした。