Vol.16 2000



斎藤環プロデュース「戦闘美少女 vs ひきこもり」 (00年8月1日 新宿ロフトプラスワン)
 ステージには、斎藤環のほか竹熊健太郎・小谷真里・伊藤剛などゲスト陣がずらり。しかし、竹熊健太郎と伊藤剛のオタク話が強烈なテンションでスパークするもんだから、いったい主役が誰なんだか分らないほどだ。永山薫の登場で各自の性癖告白にまで展開しては、もう斎藤環の口数も減るばかり。途中、斎藤環の精神科医仲間である女装コスプレ男性がカンフル剤として投入されたものの、登場してからはただ座っていただけなので流れは変わりようもない。

 来場後すぐにステージに呼ばれた東浩紀によってようやく場が締まり、斎藤環の著作「戦闘美少女の精神分析」についての討論をメーリングリスト形式で進めている「網状言論たち」の話題に。オタクの定義について話し合われて第1部は9時半終了、そして30分の物販タイムになるのだから商売上手だ。第2部では文化人ゲストは登場せず、ひきこもり経験者である男女をステージに招いてのトークだったが、男性の方は屈折したひきこもりキャラを気恥ずかしいほど演じていて、彼に話させた斎藤環も罪な気がした。でも人前であれだけ話せれば「完治」ではあるのかな。

 イベント全体としては内容的に盛りこみすぎて焦点がぼやけたのは残念だったけれど、そんなことより斎藤環にも制御しきれないほど暴走した場面が多々見られて面白かったので問題無し。

(OCT/23/00)