Vol.9 1999



レインボーパレード (99年10月17日 代々木公園B地区)
 最初は端で眺めるつもりだったレインボーパレードだけれど、代々木公園に着いてパレードの列に並んでいた友達から呼びとめられた瞬間に、「俺も参加したい、どうすりゃいいの!?」と聞いて本部へ走ってしまった。そして臨機応変な対応をしてくれたお姉さんに500円払って無事「PSYCHEDELIC TRANCE CAR」の列に仲間入り。

 出発は2時半ぐらいで、テクノをでかい音で流しながら先導するトラックの後に人々が踊りながら続いていく。当然歩道や車中の人が目を向けてくるわけだが、そのうち気にならなくなるのは踊って酸素が足らなくなってきたせいかもしれない。代々木公園を出たパレードは、渋谷・原宿界隈を1時間かけて進んで再び代々木公園へ。わりと皆行儀よく踊るもんだなぁと妙に感心していたものの、表参道に入った辺りから盛り上がって嬌声上げ出し、身の危険を感じる一瞬もあった。でも、路上駐車の車の上に乗って踊る奴もいたとう去年に較べたらまだおとなしかったのだろう。いつの間にか代々木公園に戻り、パレードカーに手を振って、踊って身体を火照らせた皆と「楽しかった〜」と言い合った。

 で、楽しかったと言っておいて手のひら返すのもなんだけど、レインボーパレードに胡散臭さを感じたのも事実だ。後援・協賛・協力団体や賛同NGOの呉越同舟ぶりは、「共生」や「寛容」などと肯定的に表現できないものを感じるし、プラカード片手の市民運動家・新興宗教団体・ヒッピー崩れ・ガーディアンエンジェルスが混在しているパレードの光景もかなり異様。そういうことを薄々感じつつも、ダンスはあらゆる政治的メッセージを無化させるのだと踊ってる最中はあまり気にしなかったのだが、でもやはり僕らが金銭的に関与したり、参加者にカウントされてイベントとしての実績が残ったりすることで、それが何らかの政治的意図に利用される可能性があることについては自戒しなくてはならないだろう。無自覚なまま政治性に吸収されるのだけは避けなければならない。あと、基本的な問題としてあの大音響の是非もね。

(NOV/08/99)