Clubhouseで社会主義について語る人はいないのだろうか

Clubhouseは友人知人と雑談をしているぶんには楽しいのだが、少しでも自分たちのコミュニティの外を見ると、なかなかの地獄だ。何かに急かされている人が多い。

「アイドルはClubhouseをどう使うのか」という文脈では、2021年1月29日にYahoo!ニュース個人で記事を執筆した。

アイドルはClubhouseをどう使う?~ネットコンテンツに登場したブルー・オーシャンを考える(宗像明将) – Yahoo!ニュース

現在話題の音声SNS・Clubhouse(クラブハウス)。アイドル・カルチャーの視点からポイントを考察した。

このブログで改めて書こうとしているのは、Yahoo!ニュース個人の記事の後半で言及した、現時点でのClubhouseの日本人ユーザーの状況についてだ。

目新しいサービスに、日本人はまずギークから集まるというのは、2004年のOrkutや2007年のTwitterと同じである、問題はそこからだ。前述の私の記事から引用したい。

では、現時点ではどんなユーザー層が多いのか? それはビジネス系の人々が圧倒的に多い。IT、ベンチャー、インフルエンサー、オンラインサロン……といった言葉で表現することもできるだろう。

「意識高い系」も入れておくべきだった。

そこで日夜、何が行われているか? 結局のところ、マスメディアの有名人やインフルエンサーのRoom(Clubhouseでの配信枠の呼称)ほど人を集めている……という、私たちがClubhouseの外部で見ている退屈なインターネットと同じ状況だ。そして、それは格差がすでに固定化された日本社会の投影のようでもある。

しかし、そういう場所にコミットすることが「最後の希望」になっている人々も確実にいる。Clubhouseに参加するモチベーションが、インターネット上の新しいサービスへの好奇心ではなく、取り残されることへの焦りや特権意識である人も多いのだろう。

しかし、それは私たちが1990年代に夢見たインターネットだっただろうか? 少なくても、私が1996年に初めてインターネットに接続したときに夢見たインターネットではない。

私はまたブログを始めてしまうらしい

そういう点で、YouTubeがもたらしたパラダイムシフトは大きかった。知人がYouTuberになると聞いたときは「大丈夫か」と思ったものだが、彼女は現在約27万人の登録者を抱えて、自分のブランドのカラコンは売り切れるほどだ。マスメディアでの知名度という既得権益に関係なく、YouTubeの収益化システムとともに若い世代が台頭していった。私自身も認識を大きく変えた。

ただ、コロナ禍を経て、マスメディアで活躍するタレントのYouTubeへの参入が相次ぎ、新しく活動しはじめた一般人は台頭しづらくなっているのが現状だろう。そうした流れは、そのままClubhouseに継承されてしまった。

Clubhouseに限らず、現在の日本のインターネットの「余裕のなさ」を考えるとき、結局は「経済問題は人間の思考を鈍らせ、行動規範をおかしくさせる」という話に行きついてしまう。日本社会には富の再分配が必要だ……という極端かつ壮大すぎる話になってしまうのだが。もちろん「特別な人間になりたい」という肥大化した自意識も深刻なのだが、それはまた別の機会に書きたい。

コロナ以降、そんなことを考えているので、私の仕事ではエンタメではない社会問題の記事が増えている。この時代にテキスト主体の記事に魂を込めるためには、ライターや編集者はSNSで無駄口を叩いている場合ではないはずだ。

宗像明将の2020年の仕事・自選13本

私は、Clubhouseでは有名人をミーハーにフォローするのはやめて、基本的に友人知人や接点のある人のみに絞ってみた。Roomのタイトルが業界人っぽさを出すと人が集まる事象は観測しているが、私はもう少しパーソナルな配信をしてみたい。要は、このブログと同じことだ。

宗像明将の1月のインタビューや原稿を振り返る配信

Sunday, January 31 at 4:00pm JST with Akimasa Munekata.

宗像明将の2020年の仕事・自選13本

2020年は12月下旬まで、ほぼ正気を失っていた。コロナ禍で仕事があるのは幸せなことだが、とにかく忙しかった。すべての仕事で同じクオリティを維持している自負があるが、ここでは特に印象的なインターネット媒体での記事13本を挙げていきたい。2020年の記憶は、どうしてもコロナ以降が色濃い。このような状況下でも仕事に携わらせてくれた関係各位に改めて感謝したい。

Yahoo!ニュース 特集 / 橋本環奈さんインタビュー(2020年2月1日公開)

弱みを見せられる強さを私は欲しい――橋本環奈、「タフ過ぎる20歳」の弱さ – Yahoo!ニュース

「弱みを見せられる強さを私は逆に欲しい」。Twitterで260万人以上のフォロワーを抱える橋本環奈。 自らの言動が日々ニュースの「ネタ」にされるタフ過ぎる20歳に、人生訓を聞いた。

インタビュー時間が26分であったことを同業者の知人に話したところ驚かれた。橋本環奈さんの圧倒的な頭の回転の早さによって生まれたインタビュー記事。今回の13本のうち、唯一のコロナ禍以前の記事でもある。

Yahoo!ニュース 個人 / リクオさんライヴレポート(2020年4月30日公開)

新型コロナが生む偏見や妬み、差別による分断を食い止めよう――リクオ無観客有料配信ライヴレポート(宗像明将) – Yahoo!ニュース

リクオの歌とピアノが、聴く者の心を柔らかくしていく。新型コロナウイルスの感染拡大によって、日常に満ちている緊張を、そっとときほぐす。ぬぐえない憂鬱を肯定し、穏やかに前を向かせていく。 2020年4月29日、京都・ノルウェイジャンウッドから、リクオの無観客ライヴ「ローリングピアノマン リクオ ツイキャスLIVEプレミア 有料配信ライブ」が配信された。 …

13本のうち唯一のライヴレポート。緊急事態宣言下での鬱々とした日々の中で、リクオさんが地元・京都から配信したライヴに突き動かされて書いた。2,500文字程度の中に、私が衝動的にライヴレポートを書いた理由がそのまま記されている。私が勝手に書いたライヴレポートの掲載を快諾してくれたリクオさんに感謝したい。

Yahoo!ニュース 特集 / 監視、嫌がらせ、吊し上げ――自分の「正義」が暴走する「自粛ポリス」の心理(2020年5月7日公開)

監視、嫌がらせ、吊し上げ――自分の「正義」が暴走する「自粛ポリス」の心理(Yahoo!ニュース 特集)

緊急事態宣言や外出自粛要請が出るなかで、「自粛ポリス」の存在感が日に日に増している。店舗に貼り紙をする、県外ナンバーの車を監視する、バーベキューの写真を投稿した個人のSNSを晒す、芸能人がSNSに投稿した写真の粗探しをする――。こうした嫌がらせだけでなく、無自覚に行う相互監視も含まれる自粛ポリス。「他罰する快楽」に溺れてしまう人々が後を絶たないのはなぜなのか。緊急事態が私たちの心を蝕み、「ポ…

監視、嫌がらせ、吊し上げ――自分の「正義」が暴走する「自粛ポリス」の心理 – Yahoo!ニュース

緊急事態宣言や外出自粛要請が出るなかで、「自粛ポリス」の存在感が日に日に増している。店舗に貼り紙をする、県外ナンバーの車を監視する、バーベキューの写真を投稿した個人のSNSを晒す、芸能人がSNSに投稿した写真の粗探しをする――。こうした嫌がらせだけでなく、無自覚に行う相互監視も含まれる自粛ポリス。「他罰する快楽」に溺れてしまう人々が後を絶たないのはなぜなのか。緊急事態が私たちの心を蝕み、「ポ…

編集を担当。私にとっては珍しい非エンタメの記事だが、コロナ禍の状況がそうさせたとしか言いようがない。刻々と状況が変化していく緊急事態宣言下で、取材から1週間に満たない期間で公開できたのは、執筆を担当してくれた山野井春絵さんのおかげである。SNSなどでも人の心がギスギスしていた時期だったので、碓井真史さんと徳力基彦さんのZoom画面キャプチャは、あえて笑顔を選んだ。

Yahoo!ニュース 個人 / 真っ白なキャンバス(プロデューサーの青木勇斗さん、メンバーの小野寺梓さんと橋本美桜さん)インタビュー(2020年6月8日公開)

人間の内なる感情を表現したい――メンバー卒業、オンラインサロン開設の真っ白なキャンバスの新しい戦い方(宗像明将) – Yahoo!ニュース

真っ白なキャンバス、通称「白キャン」が揺れている。2020年3月18日に「桜色カメラロール」でメジャー・デビューを果たし、新型コロナウイルスの影響でリリース・イベントが中止になるなかでも、オリコン週間シングルランキング7位を獲得。ところが3月29日には麦田ひかるが卒業を発表し、さらに6月7日には鈴木えまの卒業も発表された。ふたりとも2017年の白キャン結成時からのオリジナル・メンバーであり、…

現在の私の仕事はアイドル関連が多いが、そのうち2本のみをここでは挙げる。真っ白なキャンバスは、緊急事態宣言の前後に激しい変化をしたグループだ。小野寺梓さんの涙の流し方も含め、緊急事態宣言の解除後に久しぶりに会った際の、生々しい感情の交錯を記録するように意識した。

Yahoo!ニュース 特集 / 平野悠さんインタビュー(2020年6月28日公開)

ライブハウスは「濃密最前線」じゃなきゃ面白くない――感染判明で店名公表、借金2億円の再出発【#コロナとどう暮らす】(Yahoo!ニュース 特集)

経営するライブハウスで新型コロナの感染者が判明――。「株式会社ロフトプロジェクト」の創業者・平野悠さん(75)は、葛藤の末に店名を公表し、会長職を辞した。休業後の赤字は毎月5000万円にも上った。「頭がぶっ飛びましたよ」という一方で、50人の雇用を1年間は死守すると誓った。新型コロナに襲われたライブハウスで何が起きていたのか。2億円を借金し、再出発する平野さんが取材に応じた。(取材・文:宗像…

ライブハウスは「濃密最前線」じゃなきゃ面白くない――感染判明で店名公表、借金2億円の再出発【#コロナとどう暮らす】 – Yahoo!ニュース

経営するライブハウスで新型コロナの感染者が発生――。12店舗を抱える平野悠さんが、2億円の借金を背負っても50人の雇用を死守しようとする理由とは。

ライヴハウス・ロフトプロジェクトの創業者にして会長だったものの、渋谷ロフトヘヴンでの新型コロナ感染者発生を受けて会長を辞した平野悠さん。当時、平野悠さんが取材に応じたのは「報道特集」「週刊金曜日」「週刊プレイボーイ」のみで、インターネット媒体の取材には初めて応じてくれた。踏みこんだ発言、さらに平野悠さんの語り口の面白さもあり、ライヴハウス関係者のインタビュー記事としては、日本でもっとも読まれたものではないかと思う。

Yahoo!ニュース特集 / 高山義浩さんインタビュー(2020年7月17日公開)

すべての観光客がコロナ患者だと考えて迎え入れる――経済との両立、沖縄の医師が語る「腹の括り方」【#コロナとどう暮らす】(Yahoo!ニュース 特集)

7月に入って、沖縄県のアメリカ軍基地で新型コロナウイルスの感染が拡大している。15日時点で感染者数は136人。だが、当初は感染者数も公表されなかった。この感染は、どこからどのように広がっているのか。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗り込むなど、日本では最初期の段階から新型コロナウイルス患者を診断し、現在は沖縄県立中部病院で感染症対策に取り組む高山義浩医師に現状を聞いた。(取材・文:ジ…

すべての観光客がコロナ患者だと考えて迎え入れる――経済との両立、沖縄の医師が語る「腹の括り方」【#コロナとどう暮らす】 – Yahoo!ニュース

沖縄の米軍基地で新型コロナの感染が拡大している。どこから広がっているのか。クルーズ船にも乗り込んだ、沖縄県立中部病院の高山義浩医師に現状を聞いた。

編集を担当、これも非エンタメ。当時、米軍基地でのクラスター発生が相次いでいた沖縄で何が起きているのかを、ダイヤモンド・プリンセス号の対応でも知られる医師・高山義浩さんに聞いた。7月14日取材、7月17日公開というスピード感のため、名著「インターネットは『僕ら』を幸せにしたか?」「グーグル・アマゾン化する世界」を愛読させてもらってきたジャーナリスト・森健さんの協力を仰いだ。

Real Sound / 大森靖子さんインタビュー(2020年7月29日公開)

大森靖子が語る、”考える”ことの重要性 新曲「シンガーソングライター」に込められた真意

〈お前に刺さる歌なんかは / 絶対かきたくないんだ〉。そんな歌詞に驚かされたのが、大森靖子の新曲「シンガーソングライター」だ。〈STOP THE MUSIC〉と繰り返し歌う真意は何なのか? 5月に大森靖子がリアルサウンドに 「『コロナ以降』のカルチャーに望む、価値観のアップデート」 を寄稿してから約2カ月。今、彼女が目指すアップデートについて聞いた。(宗像明将) …

2012年からの付き合いである大森靖子さんだが、2020年は5か月連続でインタビューする企画を担当させてもらった。インタビューという形でこんなに話した1年はなかった。特にこの初回を読み返すと、緊急事態宣言解除後に私が気負いすぎていて、「(コロナ後の世界も)変わらないと思う」という大森靖子さんと対照的だ。

Yahoo!ニュース 特集 / 錦戸亮さんインタビュー(2020年8月19日公開)

「45歳の自分を想像できんかった」――独立からもうすぐ1年、錦戸亮の現在地(Yahoo!ニュース 特集)

錦戸亮、35歳。20年以上在籍した事務所から昨年独立、新たな一歩を踏み出した。常について回るかつての看板、SNSとの向き合い方、盟友・赤西仁との関係性……。ずっと「色眼鏡で見られていた」と振り返るアイドル時代に別れを告げた男の、胸の内を聞いた。(取材・文:宗像明将/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース 特集編集部) …

「45歳の自分を想像できんかった」――独立からもうすぐ1年、錦戸亮の現在地 – Yahoo!ニュース

錦戸亮、35歳。20年以上在籍した事務所から昨年独立、新たな一歩を踏み出した。 ずっと「色眼鏡で見られていた」と振り返るアイドル時代に別れを告げた男の、胸の内を聞いた。

Yahoo! JAPANトップ掲載時の13文字の見出しが波紋を呼んだが、私がコントロールできる部分ではなかったため、沈黙することを選んだ。インタビュー記事の内容自体は、錦戸亮さんの魅力を記録できたと考えている。

Yahoo!ニュース 特集 / YOASOBIインタビュー(2020年10月11日公開)

音楽は「人」を通じて好きになる――総再生数3億回、YOASOBI「夜に駆ける」大ヒットの背景(Yahoo!ニュース 特集)

昨年末リリースのデビュー曲「夜に駆ける」が、SNSを中心に大きな話題を呼んでいるYOASOBI(ヨアソビ)。「夜に駆ける」はコロナ禍のなか、5月以降各チャートを席巻。YouTubeとサブスクを合わせれば、再生数は3億回に達した。「小説を音楽に」というコンセプトでひた走る2人組に、話を聞いた。(取材・文:松島功/撮影:佐々木康太/Yahoo!ニュース 特集編集部) …

音楽は「人」を通じて好きになる――総再生数3億回、YOASOBI「夜に駆ける」大ヒットの背景 – Yahoo!ニュース

YOASOBIの「夜に駆ける」はネット上で3億回再生に達した。彼らがヒットには曲の良さだけではなく「人」も大事だと考える理由とは?

編集を担当。インタビューの終盤で「NHK紅白歌合戦」の話題が出てくるのだが、YOASOBIはそれを実現してしまった。佐々木康太さんとの長時間のフォトセッションの最後でも、スタジオ(周囲にコンビニがまったくない高級住宅地の一軒家を借り切った)の庭でAyaseさんとikuraさんは笑顔を見せてくれた。

Yahoo!ニュース 特集 / 田原総一朗さんインタビュー(2020年10月31日公開)

菅総理に戦争はさせない――玉音放送世代最後のジャーナリスト・田原総一朗86歳が語る「ある転向」 – Yahoo!ニュース

田原総一朗は、自身の番組でときに政権にダメージを与えても「何も変わらなかった」と振り返る。あえて政治家と交流し、政策を進言するようになった理由とは。

非エンタメ、というか政治とジャーナリズムに関するインタビュー記事である。敗戦という、価値観が180度変わる事態を経験した田原総一朗さんの語りの勢いに圧倒された取材だった。カメラマンの吉場正和さんは、その場の空気を克明に記録してくれた。

Yahoo!ニュース 特集 / すとぷりインタビュー(2020年11月15日公開)

動画総再生数26億回、幻の東京ドーム公演――中高生が熱狂、「すとぷり」とは何者なのか? – Yahoo!ニュース

ネットでの生配信を中心に、音楽活動もするすとぷり。中高生に熱狂的に支持されているが、親世代にはまだまだ知られていない。彼らの人気の理由とは。

ジャーナリズムにとって、まだ価値や評価が定まっていないものに対してアプローチすることは重要な役割だと考えている。若年層の圧倒的な支持を得ているすとぷりのみなさんにインタビューし、撮りおろしまでできる機会をもらえたことは幸運だった。

メルカリマガジン / 山﨑天さん(櫻坂46)インタビュー(2020年12月24日公開)

圧倒的に聡明な15歳。取材時間20分で、このインタビュー記事ができるほど語ってくれたという事実は、山﨑天さんの才気を雄弁に物語っている。欅坂46から櫻坂46への変化の時期ならではの言葉だったのではないかと思うし、伊藤圭さんによる写真も、その時期ならではの表情だと感じる。

Yahoo!ニュース特集 / EXILE HIROさんインタビュー(2020年12月29日公開)

やっぱり永遠はないじゃないですか――EXILE HIROが語るコロナ禍334公演中止の乗り越え方、そして「引き際」(Yahoo!ニュース 特集)

2020年はコロナ禍で334公演を中止したが、「現状の危機を乗り越える自信はあります」と語るLDH JAPAN会長のEXILE HIRO(51)。2021年からのライブ再開に加えて、5年後までのスケジュールを想定済みだという。そんなエネルギッシュな男も50代に入った。EXILE …

やっぱり永遠はないじゃないですか――EXILE HIROが語るコロナ禍334公演中止の乗り越え方、そして「引き際」 – Yahoo!ニュース

2020年はコロナ禍で334公演を中止したが、「現状の危機を乗り越える自信はあります」と語るLDH JAPAN会長のEXILE HIRO(51)。2021年からのライブ再開に加えて、5年後までのスケジュールを想定済みだという。そんなエネルギッシュな男も50代に入った。EXILE ATSUSHIの卒業が発表された今、「自分がいなくなっても大丈夫なLDHを作る」と笑うHIROの「引き際」とは。

2021年からライヴが必ずできるとは言い切れない、非常にセンシティブな時期に取材に応じてくれたEXILE HIROさんに感謝したい。LDH JAPANという、日本のエンターテインメント業界におけるベンチャー企業の筆頭格を育てあげたEXILE HIROさんの哲学にも改めて触れることができた取材だった。

私はまたブログを始めてしまうらしい

1996年12月、初めてインターネット上で日記(当時はブログという言葉はなかった)を公開した日の興奮を覚えている。ダイアルアップ接続でSo-netにログインし、World Wide WebにFTPでHTMLファイルを置いただけで、CGIによるカウンターが20も動いたのだ。

「20」など今となっては誤差のような数字だが、自分で何かを発信するには紙しかなかった時代だ(パソコン通信のNIFTY-Serveもあったが、発信というより『投稿』という感覚だった)。仲間と作ったミニコミをコンビニのコピー機で印刷して製本し、人が集まるところで配るしかなかった(コミケやコミティアで売ったのはインターネット以降の記憶がある)。何もしなくても誰かが見に来てくれる、という状況には、大袈裟ではなく世界が変わるかのような昂揚感があった。

あれから24年ほど経った。現在は、有料の設定ができるブログサービスが流行していて、どうにも居心地が悪い。もちろん私もお金は可能な限り欲しいのだが、もっと素朴なインターネットを知っているからだ。1996年に初めて買ったWindows 95のパソコンで、採算を度外視した情熱が渦まくインターネットを見ていたからだ。

そして2020年にコロナ禍となり、週に3、4回は行っていたライヴハウスに足を運ぶこともなくなった。友人たちと食事をすることもなくなり、まったく外食をしなくなくなった。小腹が空いてコンビニに行くようなこともなくなった。リモートワークになり、取材の日以外は基本的に家の外に出ない。宇宙船の中での暮らしのような感覚だ。唯一良かったのは、10キロ以上体重が減ったことで、何年かぶりに健康診断の再検査がなくなった。それ以外はろくなことがない。

家中の掃除をするなど地味な作業をしているうちに、ブログの存在を思いだした。「小心者の杖日記」は2016年4月を最後に更新していない。Movable Typeはなかなか維持が難しい。しかし、利用しているレンタルサーバーのロリポップ!に「WordPress簡単インストール」というメニューがあるのを思いだした。そして生まれたのが、このブログである。

ここ最近は、TwitterやFacebookでは業務の報告しかしないようにしていた(Instagramは迷走して、すでに更新を止めている)。noteは、仕事を列記するだけの場所にした。SNSで無駄口を叩かずに、編集者として、ライターとして、仕事に打ちこむべきだと考えていた。それは正解だったと認識しているが、botのようなSNSとは別に、もう少し自分のパーソナルな領分を、自分の独自ドメインに用意しておく必要がある気がしてきた。FFFTPを起動し、outdex.netに久しぶりに新しいディレクトリを掘り、パーミッションを設定した。

このブログも、多くて年に数回しか更新しないだろう。ただ、その数回は、「今」のインターネットから少しだけ距離を置いて、自分のドメイン以下に記録しておこうと思う。

宗像明将の最近の仕事

音楽評論家/編集者/イベントMCの宗像明将のブログです。

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2021年

宗像明将の最近の仕事(2021年)|宗像明将|note

【編集担当】Yahoo!ニュース特集 / 宮本浩次さんインタビュー(2021年1月23日公開) Real Sound / チャート連載:ジャニーズWEST「週刊うまくいく曜日」(2021年1月23日公開) 「MARQUEE」Vol.141 / 乃木坂46の山崎怜奈さんインタビュー、まねきケチャ インタビュー、FES☆TIVEインタビュー、群青の世界インタビュー、chuLaインタビュー、ハニースパイスRe,の羽鳥みおさんインタビュー、空想と妄想とキミの恋した世界インタビュー、CHERRY GIRLS PROJECTインタビュー、bob up.インタビュー、MyDearDarlin’インタビュー(2021年1月22日発売) 「MUSIC MAGAZINE」2月号 / 鈴木慶一特集ライヴ盤ガイド、Hariguem Zaboy「John Young Sandwich」、Jupiter & Okwess「Bolingo」アルバム評(2021年1月20日発売) 「MINIMARING CLUB Newsletter vol.03」 / 梶原パセリちゃん(NaNoMoRaL)インタビュー(2021年1月20日到着) 「レコード・コレクターズ」2月号 / オムニバス「沖縄ユーモアソング決定盤」アルバム評(2020年1月15日発売) Real Sound映画部 / 「らいか ろりん すとん -IDOL AUDiTiON-」映画評(2020年1月15日公開) Real Sound / 「アイドル楽曲大賞」2020年メジャー部門座談会(2020年1月4日公開) Real Sound / 空想と妄想とキミの恋した世界メールインタビュー+コラム(2020年1月1日公開)

2020年

宗像明将の最近の仕事(2020年)|宗像明将|note

Yahoo!ニュース特集 / EXILE HIROさんインタビュー(2020年12月29日公開) 【MC】「第9回アイドル楽曲大賞2020」副音声配信(2020年12月29日配信) Real Sound / CYNHN「#0F4C81」レヴュー(2020年12月26日公開) Real Sound / チャート連載:King & Prince「I promise」(2020年12月26日公開) メルカリマガジン / 山﨑天さん(櫻坂46)インタビュー(2020年12月24日公開) ガルポ! / SUPER☆GiRLS(長尾しおりさん、金澤有希さん、松本愛花さん)インタビュー(2020年12月20日公開) 「MUSIC MAGAZINE」1月号 / クリトリック・リス「ROAD TO GUY」、Star Feminine Band「Star Feminine Band」アルバム評 ガルポ! / SUPER☆GiRLS(阿部夢梨さん、坂林佳奈さん、門林有羽さん)インタビュー(2020年12月18日公開) OTOTOY / 透色ドロップ(藍田萌さん、藤咲ゆきあさん、見並里穂さん)インタビュー(2020年12月18日公開) OTOTOY / 空想と妄想とキミの恋した世界インタビュー(2020年12月18日公開) OTOTOY / 鹿目凛さん+根本凪さん(ねもぺろ from でんぱ組.inc )、 相沢梨紗さん+桜野羽咲さん(LAVILITH)インタビュー(2020年12月17日公開) 「レコード・コレクターズ」1月号 /

2019年

宗像明将の最近の仕事(2019年)|宗像明将|note

Yahoo!ニュース個人 / 2019年アイドル・ポップス ベスト10(2019年12月31日公開) Real Sound / チャート連載:2019年総括(2019年12月30日公開) 【MC】「第8回アイドル楽曲大賞2019」(2019年12月29日 阿佐ヶ谷ロフトA) 【編集担当】Yahoo!ニュース特集 / 乃木坂46白石麻衣さん、秋元真夏さん写真記事(2019年12月29日公開) 【編集担当】Yahoo!ニュース特集 / GENERATIONS写真記事(2019年12月28日公開) 「Quick Japan」vol.147 / 北野篤さん、乗富享さんインタビュー(2019年12月25日発売) 【編集担当】Yahoo!ニュース特集 / 山本彩さんインタビュー(2019年12月25日公開) Yahoo!ニュース特集 / ASKAさんインタビュー(2019年12月24日公開) Real Sound / チャート連載:三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE「冬空 / White Wings」(2019年12月22日公開) 「MUSIC MAGAZINE」1月号 / あがた森魚さんインタビュー、長谷川白紙「エアにに」アルバム評、ジャック達「Up On The Table」アルバム評(2019年12月20日発売) OTOTOY / ぜんぶ君のせいだ。インタビュー(2019年12月19日公開) Yahoo!ニュース個人

以前のブログ(1996年~2016年)

小心者の杖日記

テンテンコの主催イベント「ブタゴリラ」vol.1のため渋谷THE GAMEへ。入るといきなりの混雑ぶりです。  ju seiは、予想のつかないメロディーとリズムの展開で、しかも突然歌いあげたりも。これはテンテンコが好きそうです。  BELLRING少女ハートは、スウィングジャズのような新曲を初めて聴きました。1曲でテンテンコが参加しましたが違和感がありませんでした(身長的に)。 …