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小心者の杖日記@o u t d e x

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228日 (thu)

 P2P関連の話題をいくつか。

 日本レコード協会と日本音楽著作権協会がファイルローグに損害賠償を求めて提訴。詳しくはZDNet/JAPANの記事INTERNET Watchの記事をどうぞ。この間の仮処分申請に続いて攻勢をしかけている印象で、しかも額が3億6500万円というのだから大きく出ていますね。どうするのかなぁ、日本MMOの松田社長。ケロリと3億6500万円払っちゃうのも面白いと思うんですが。

 「Google Toolbarに分散コンピューティング機能追加間近か」というのは面白い試み。「コンピューターの空き時間を利用してタンパク質の構造解析の計算に参加できるようにしようとする」ものだそうで、「分散型コンピューティングのススメ」で紹介されているのと同じような研究プロジェクトに参加できるというわけですね。いいなぁ、こういう直接的にGoogleの利益になりそうもない機能をサービスに取り入れる姿勢。このGoogle ツールバー、ブラウザに組み込むとツールバーから直接検索できてすごく便利ですよ。

 Pure P2Pによる匿名掲示板システムであるZIGUMOも興味深いソフトウェアです。システムを理解するのにも一苦労しますが、P2P技術を掲示板に利用して実用化していく過程を垣間見れます。

 下北沢トリウッドで上映されていた新海誠の「ほしのこえ」には忙しくて行けなかった僕ですが、4月19日に発売されるDVDは必ず買います。女の子が好きな男の子へ宇宙の果てから携帯メールを送信しちゃうんですよ? 予告編を見ただけで変なツボを刺激されてしまいました。

 ミュージックマシーンで、ヤポネシアン・ボールズ・ファウンデーション「『Kill The Poor』は発売禁止にすべきか?」という緊急アンケートをしているのを知りました。「貧乏人を殺せ」と歌ったところで反語的な歌詞なのは明らかなのだから、ともすれば賛成票集めとも解釈されかねないアンケートなんていう民主的な手法をとらなくても、アーティスト側が堂々と発売すればいいんじゃないかという苛立ちも微かに覚えます。たかが自主規制に「発売禁止」だなんて表現を用いるのも悪い冗談かと思いました。

 ただ、アーティスト側の意図を聴き手に押しつける傲慢さを持つまいとする彼らの真摯さもよくわかるわけで、なかなかにもどかしい思いです。

 
227日 (wed)

くるり「ワールズ・エンド・スーパーノヴァ」  くるり「ワールズ・エンド・スーパーノヴァ」(→amazon.co.jp)は、ギターが新加入したというのに収録された4曲はどれもがえらいテクノ志向っぷり。新曲である「ワールズ・エンド・スーパーノヴァ」は、サウンドの細部を聴くとロックなんだけど、一聴した印象はやはり打ち込みが前面に出ていて、気負いを感じるほどのサウンドです。また、歌詞は字面だけ読むとフォークのようだけど、精神性ではレイヴに通じるような開放性を内包していて、サウンドとあわせて聴くと非常に不思議な魅力をたたえています。

 他の3曲は、既発曲のリミックス。「ばらの花」がREI HARAKAMI、「惑星づくり」がCo-fusion、「ワンダーフォーゲル」がシャカゾンビのTSUTCHIEというリミキサーの人選です。普通なら、ロックバンドがここまでやると鼻につきそうなもので、実際くるりの今の方向性には多少の気負いも感じます。しかし、それが聴いているうちに気にならなくなる程度なのは、たぶんくるりの側から同時代的なものに歩み寄ろうとしているだけではなく、現在外部から求められる存在でもあるからでしょう。そういう勢いのあるバンドであることを確認できるシングルです。

 リミックス曲では、原曲のナイーヴな感触を新たな色彩で描き直した「ばらの花」が素晴らしいです。REI HARAKAMIのソロ作を聴きたくなるほどに。

 
226日 (tue)

高野文子「黄色い本」  高野文子の短編集「黄色い本」(→amazon.co.jp)では、数年ぶりに表題作「黄色い本 ジャック・チボーという名の友人」を読み返し、読み終えた時の深い余韻にまたしてもしばし言葉を失ってしまいました。99年の「アフタヌーン」掲載時に僕が書いたレビューはこちら。自分が過去に書いた文章ほど読んで恥ずかしいものはありませんな。

 「黄色い本 ジャック・チボーという名の友人」では、日常生活の中で「チボー家の人々」の登場人物たちに思いを馳せる主人公の描写の鮮やかさに改めて魅了されます。そして革命と日常、革命と卒業、革命と就職という小説と現実の違いを穏やかに描き出しながら、淡々としながらも美しいラストへ。この独特の間で巧みに人間を描写していくセンスは他の作品にも共通していて、特に「ニのニの六」は各キャラクターの心理描写がユーモラスです。

 収録された4作品とも微妙に方向性が違っていて、しかしどれも高野文子にしか描けないような作品ばかり。やはりすごい才能です。

 その他に榎本俊二「えの素」第6巻、山川直人「ナルミさん愛してる」、漆原友紀「蟲師」第2巻購入。

 
225日 (mon)

 くるり「ワールズエンド・スーパーノヴァ」、THE SOFT MACHINE「VOLUMES ONE AND TWO」、タージ・マハル旅行団「JULY15,1972 」購入。

 All About Japanコスプレなんてジャンルができてたんですね。まだ始まって間もないみたいでコンテンツは少ないけど、リンクはわりと充実してている感触です。ちょっと文章の雰囲気が他のコーナーと違うなぁと思ったものの、考えてみたらAll About Japanで読んでいるのはBuggleさんのテクノポップのコーナーだけでした。下関マグロによるフェチのコーナーはあまり更新されてないしなぁ。

 
224日 (sun)

BRIAN WILSON「IMAGINATION」  本日のBRIAN WILSON。部屋に埋もれていた98年作「IMAGINATION」(→amazon.co.jp)を捜索の末に見つけ出し、「Your Imagination 」の歌詞を読みながら聴いて、一昨日のライヴの感動を反芻していました。この曲、涙腺のスイッチを入れる設定ができちゃったなぁ。困った。

 せきぐちさんのページから、3月25日に発売されるオムニバス盤「タダダー!トリビュートコンピレーションブックCD VOL.2『至福刑事』」→amazon.co.jp)の情報へ。Disc 1に収録された、デートコースペンタゴン・ロイヤル・ガーデンやマヘル・シャラル・ハシュ・バズのライヴ音源が非常に楽しみです。でも確かこの日は、デートコースペンタゴン・ロイヤル・ガーデンは小島麻由美と共演していたはず。たまたまここに彼女の名前が挙がっていないだけかな?

 リミックス音源などのDisc 2のうち、「ナンバーガール×レイ・ハラカミ」「朝日美穂×モユニジュモ」あたりは真っ当な(?)期待を抱かせます。一方、「米良美一×ゴストラッド」「大場久美子×菊地成孔」「日出郎×空手サイコ」になってくると飛び道具の連続の予感。これはまた別の次元で楽しみです。米良美一って。

 
223日 (sat)

 昨夜のライヴの余韻を引きずって、BRIAN WILSON関連の音源を聴き続けています。「Live at the Roxy Theatre」とか「Brian Wilson」の再発盤とか。

 KAZZさんのページからBRIAN WILSONの渋谷HMVでのサイン会の記事へ。最初にサイン会の話を聞いた時には、「あのBRAINになぜ営業じみたことをやらせるんだ、そこらの外タレとは格が違うんだぞ」と微かな憤りを覚えたものです。けれど昨夜のステージ見てこの記事を読んだら、あのぐらい元気な現在のBRIANなら、そりゃファンに接したいと自分から言い出すだろうなぁ…と納得しました。僕は行けなかったけれど、ほら、行っても彼の前ではどうしたらいいかわからないし。

 最近買った本は、しりあがり寿「ア〇ス」、冬目景「イエスタデイをうたって」第3巻、高浜寛「イエローバックス」、豊田正義「DV - 殴らずにはいられない男たち」。どれひとつとして表紙をめくることすらできていません。

 高浜寛の本の発売元は青林堂ですが、僕はまだ青林堂に払ってもらっていない原稿料があるので、あそこの本を買うのはやや微妙な心境です。別にもう諦めてるんだから、払えないなら払えないと言ってくれればそれでいいんですけどね。

 ところで以前TINAMIXで取材した桜井恭子ちゃん、事務所のページを見たら現在はこんな感じなのですね。もう19歳なのかぁ、そりゃ大人っぽくもなるよなぁ。

 
222日 (fri)

 !今後のBRIAN WILSON公演を見る人は曲目が書いてあるので注意!

 ほんの3年で人はここまで変われるのだなぁ…と感嘆しつつステージを見たのが、今夜東京国際フォーラムホールで観たBRIAN WILSONのライヴ。そこにいる彼は、99年の来日公演では元気ではあったけど音程は不安定で仕草もどこか危なげだったBRIAN WILSONとは同一人物とは思えないほど、覇気に溢れていて、音程も声量も完璧でした。ずっと身振り手振りをつけて歌いっぱなしで、いい歳なのにチャーミングなほど。この来日公演は昨年のテロ事件の影響で延期されていたもので、間が開いたせいもありほとんど期待していませんでしたが、こういうのを嬉しい誤算と言うのでしょう。

 彼の生み出してきたTHE BEACH BOYSのヒット曲が演奏されたのはもちろん、ソロでの楽曲や売れなかった「Sunflower」の収録曲も披露され、その選曲の妙にも満足しました。そして、一番興奮したのは、「Heroes And Villains」から「Surfs Up」へと続いた場面。当初は「Smile」に収録されるはずだった、ドラッグに拡大されたイマジネーションの産物「Heroes And Villains」が演奏されたのにまず驚き、さらに深く沈鬱に内面へと潜り込んでいくような「Surfs Up」へと展開していった時には、何か神秘的な儀式の現場に立ち会っているような錯覚を覚えました。これらの楽曲を生み出した頃に狂気を抱えていた人物が、僕の目の前でそれを歌っているのですから。

 しかし、それに続いたのはロックンロールナンバーで、ステージは一転して陽気な雰囲気に。かつて僕のように「Pet Sounds」から入ったファンは、年輩のファンから「Pet Sounds」や「Smile」ばかり神格化するなと説教され続けたものですが、BRIAN WILSONはヒット曲も「Pet Sounds」「Smile」も等価のものとしてステージで演奏することによって、無意識かつ無言のうちにすべての作品の価値をファンに認めさせてしまうでしょう。穏和で、それでいて過激な選曲だったと思います。

THE BEACH BOYS「Pet Sounds」  そして休憩を挟んでの第2部は、66年の大傑作「Pet Sounds」(→amazon.co.jp)の全曲演奏。数曲を聴くまで、今回のツアーがそういう企画であることを僕はすっかり忘れていたのですが。ただ、第1部を聴いて現在のBRIAN WILSONは過去の遺産に頼るようでいて、実はどんな神話も必要としていないという印象を受けていたので、第2部も身構えずに聴けました。

 個人的には、「Don't Talk」にギターのトレモロが入っていたことや、前回の来日公演と同様に「Pet Sounds」が途中からチョッパーベースとサックスソロによってフュージョン化してしまうのが我慢なりませんでしたが、それ以外はほぼ満足。いまさらだけど「Pet Sounds」って名曲ばっかりだなぁ。そりゃあ、「Pet Sounds」で表現されていた過敏なほどに繊細な感覚はステージにはありませんでしたが、僕もいまさらそれを求めません。そもそも「Pet Sounds」はバンド形式での演奏を前提としていない作品であるわけですが、バックのバンドはプレイ及びアレンジで非常に努力していると感心しました。そして、ライヴだっていうのに嘘みたいにコーラスがうまい。馬鹿みたいにうまい。これにも文句なく感心しました。

 踏み切りの音と犬の鳴き声で「Caroline, No」が終わると、会場はスタンディングオペレーションに。このご時世に8500円を払ってくる人々ですから、多少の差はあれどBRIAN WILSONあるいはTHE BEACH BOYSに思い入れがある人々なのでしょう。終始熱狂的な歓迎ぶりで、とても幸福な空間でした。アンコールのラストは、もちろん「Love And Mercy」。もし違法でなかったら、ホームページを通じて僕はあなたにこの悲しくも深く優しい音楽を聴かせるのに。

 僕は彼の音楽に心酔してきたし、彼の人生そのものにも興味を持ってきたせいで、過剰な感傷を排除できない面もあるのでしょうけれど、今夜のステージにはやはり感動しました。人間って、あそこまで立ち直れるのだなぁ。僕は今日2度泣きそうになって、ひとつは「Add Some Music To Your Day」であの気の触れたように美しいコーラスが再現された瞬間、そしてもうひとつは「Your Imagination」を歌う彼を見ている時でした。98年作「Imagination」は満足できるものではありませんでしたが、音楽を表現する力を取り戻したBRIAN WILSONがステージで「Your Imagination」を歌う姿に、現在の彼にとっては極めてリアルな表現であることを感じ取りました。

 終演後、山下スキルさんウツボカズラさんと食事をすることになっていたのですが、やがてハルヲさんうたかさんとも次々に会って13人に膨れ上がりました。みんな今頃日記にライヴのことが書いてあるはずです。

 あと、KAZZさんBRIAN WILSON WE LOVE YOU にはセットリストと感想があります。

 今回の来日に合わせて、BRIAN WILSONの「Live at the Roxy Theatre」(→amazon.co.jp )が日本発売されましたが、このライヴも今回の公演に比べたら本調子とは思えないので複雑な気分です。あと、「MUSIC MAGAZINE」3月号で真保みゆきさんが録音を「昨年4月」と書いていますが正しくは2000年、つまり一昨年ですってば。

 
221日 (thu)

小沢健二  小沢健二の「Eclectic」(→amazon.co.jp)を聴いた時、「あらし」のコーラスは果たして日本人なのか外国人なのかという疑問が湧きました。コーラスの日本語の発音は明かに日本人っぽくなく、それに合わせてかオザケンの発音もやや非日本語的。でも資料には参加ミュージシャンのクレジットがなかったんですよね。

 その辺については、「Quick Japan」vol.41でオザケンの新作について語っている菊地成孔も気になったらしく、「黒人のコーラスガールを従えた小沢健二。ってのはちょっと強烈」と発言しています。たしかにそうだよなと思ったのですが、公式ページの新しいメッセージを読むと、やはり黒人の女の子たちだったとか。ええ、たしかにeclectic。折衷主義ですな。

 ベルリン映画祭で金熊賞を受賞した宮崎駿の記者会見の動画を観て、そのあまりに偏屈で頑固な発言に苦笑しつつも、不快には感じませんでした。身近にこんなオヤジがいたらたまったもんじゃないけど、世間にこういうオヤジがたくさんいた方が社会がマシになりそうではあります。「ゲームやアニメにばかり触れている子供がまともに育つわけはない、しかし自分もそれに荷担してしまっている」という主旨の発言は、左翼運動に身を投じた人がその後に資本主義社会で陥りがちなジレンマと相似形を描いていると思いました。宮崎駿も労働運動の経験者だし。

 坂本龍一と矢野顕子が離婚というニュースを聞いて反射的に思い浮かんだのは、「ああこれでまた矢野顕子が素晴らしい音楽を生み出してしまう」ということでした。プライベートとの関係は分からないけれど悲しみが色濃く滲んでいた91年の「LOVE LIFE」のような壮絶な名盤を期待してしまうのも身勝手で残酷な話だし、たぶん離婚に至る過程の中ですでに作品に投影されているのでしょうけれど。

 書くのが遅れましたが、OUTDEXは月曜に更新しています。「small circle of friends」にWeekly Teinou 蜂 Womanomolo.comTOMOKA-MIKAWA'S WEBSITEフロスティッドグラスmaehara on-lineが加わりました。

 
220日 (wed)

 「アワーズライト」4月号の「BED ROOM DISC JOCKY」では、小沢健二「Eclectic」と大貫妙子「note」を紹介しています。

 日記を読んだ方から教えていただいたんですが、ROBERT WYATTの「SHIPBUILDING」はここで動画を見ることができました。上のディレクトリにリンクしておいて、ここには気付きませんでしたよ。

 WIRED NEWSの「ウェブ上で日記を公開する『ウェブログ』の可能性(上)」は、先日ZDNetに掲載されていた「オンラインにおける『ブロッグ』現象とは」と同様の現象について触れた記事です。要は、ネット日記を書き始めるアメリカ人が増えているという話ですね。アメリカが先を進んでいたはずのインターネットの世界で、いつの間にか日本の状況をアメリカが追いかけているという奇妙なねじれが発生しているわけですが、だからといって日本がアメリカを追い抜いていたという気もしないのが微妙なところです。

 ワツニュで知ったのが、まんがの森が発行する小冊子「まんがの森」50号に高野文子のインタビューが掲載されるという情報。彼女のインタビューを僕は読んだ記憶がありません。配布は3月3日からだそうです。

 そういえば、たまたま目にした「速報!歌の大辞テン!! 」にTOM☆CATのTOMが出ていました。僕、初めて買ったLP(当然CDではない)ってTOM☆CATのファーストなんですよね。あれは今聴いても…といっても最後に聴いたのも相当前ですが、後から聴いてもいいレコードです。サウンドはいかにも当時のロックだけど、詞も曲もTOMの歌も良くて、まぁぶっちゃけた話、けっこう胸にヒリヒリくるのですよ。

 番組では、現在40歳のTOMが鉄工所で溶接工の仕事をしている姿を紹介してました。すっかりおばさんになっていたけど、いい顔。メロディーメーカーとしての才能があった人なのに、結局音楽を辞めちゃった理由はたぶん「売れなくなったから」だけじゃないんだろうなぁ…とか余計なことを考えながら観ていました。

 2002年に自分がTOM☆CATについて語るなんて思ってもみなかったです。

 
219日 (tue)

 とりあえず、あなたの4月6日(土)の夜の予定がまだ空いていますように。次回のTGVは、10回目の記念にゲストを迎えてお送りします。詳しくは今しばしお待ちを。

 「レコード・コレクターズ」3月号はカンタベリー特集。とりあえずTHE SOFT MACHINEのファーストとセカンドのカップリングCDは忘れずに買おう。そういえば、鈴木志保が「船を建てる」のタイトルに引用したと思われるROBERT WYATTの「SHIPBUILDING」ってまだ聴いたことがないのだけれど、今あれを聴くには「シングル・ボックス」を買うしかないのかなぁ。

 あと、「鈴木志保」で検索したら横浜国立大学で行われた講演会の記録なんてのが出てきました。こういう活動もしてるんですね。このページのディレクトリを上がったら、僕も買ったことのあるミニコミ「Choice&Place」編集長の吉田大助さんのページでした。

 「Quick Japan」vol.41のタモリ特集は最初こそページ数が少ないじゃないかと思いましたが、いざ読んでみると「タモリ年譜」だけでも充分面白かったです。上京してから9ヶ月も奥さんを福岡に置き去りにしていたのに、それを赤塚不二夫に問われると「いいんじゃないですか」と答えて済ませた話とか、そのいいかげんな生きざまが素敵でした。

 そうそう、「空耳アワー」ファンにはこちらがおすすめです。

 
218日 (mon)

 この「小心者の杖日記」のアクセスが60万を超えました。といっても何度となくカウンタが壊れているんで、いいかげんな数字なんですけどね。個人ホームページが獲得可能なアクセス数の上限が数年前に比べてかなり伸びている現在では、特にこのアクセス数が多いとも思えませんが、一方でアクセス数の落差が広がってもいる現状を考えればありがたい数字です。こんなことを書いた端から忘れる力加減で、これからもダラダラ続けます。

佐野元春  紹介が遅れましたが、公式ページでのみ限定販売されている佐野元春のポエトリー・リーディング・ライヴを収録したCD「IN MOTION 2001 植民地の夜は更けて」は、注文後数日で到着しました。期限はわかりませんが、まだ売っています

 この「IN MOTION 2001 植民地の夜は更けて」では、これまでCDで発表された作品のほか、カセットブック「エレクトリック・ガーデン」や書籍「ハートランドからの手紙」で発表されてきた詩が朗読されています。そして、井上鑑を中心としたバンドの演奏をバックにした朗読は非常にリズムとの関係に意識的で、ビートにこだわってきた佐野元春らしいスタイルになっていました。  ポエトリー・リーディングのCDにサウンドの面白さを求めてしまうのは、僕が詩を味わい切れていないからかもしれませんが、やはり音楽的な要素も求めてしまうというもの。ポエトリー・リーディング作品で僕が以前愛聴したさいとうみわこ(現さいとういんこ)の「charlie」も、詩とサウンドの共振に意識的な作品でした。

 そして「IN MOTION 2001 植民地の夜は更けて」は、そうした問題を軽くクリア。聴きどころのひとつは、「こんな夜には」でのジャジーな演奏とポエトリー・リーディングとのスリリングな関係です。アフリカの木琴であるバラフォンが響く「廃虚の街」も耳を引きます。そして「ああ、どうしてラブソングは...」では、ポエトリー・リーディングとビートが一緒に昂揚していきラストを迎えるのでした。

 
217日 (sun)

 疲れていたのでコミティアにも行かず家で静養していました。読みたい同人誌もあるのだけれど、いつの間にか僕の中で有明はひどく遠い場所になってしまったなぁ。というか最初から物理的に遠いのですが、その距離を埋めるテンションと体力がすっかり落ちたようです。

 ミュージックマシーンで知ったのですが、小沢健二の 「夢が夢なら」「dogs」のデザインを担当した平野敬子のページで、同じく小沢健二の「one light」「tango」という作品用のジャケットが紹介されています。「one light」と思われる「ある光」はkaz kiriya、「tango」と思われる「春にして君を想う」はAKM9000が実際のジャケットを担当しているので、これらの平野敬子作品は採用が見送られたもののようです。ちなみに小沢健二の外堀によれば、平野敬子は「dogs」で1998年に第77回ニューヨークADC展で金賞を受賞しているとか。

 新世紀東京国際アニメフェア21で綾波レイの原画が盗難被害に。この原画、あの名シーン「笑えばいいと思うよ」のものなのでしょうか。そうだとしたら…と考えると、ちょっと腹を立てている自分に気付いて困惑してしまいました。そんな自分自身に「笑えばいいと思うよ」とは言えません。

 
216日 (sat)

 メロン記念日の「さぁ!恋人になろう」のテレビCMで「愛してる」と繰り返す部分だけ聴いた時には、あの「This is 運命」に続く曲だというのにつまらないなぁ…と思ったのですが、フルで聴いたら困ったほど弾けていました。うろおぼえのアフリカのイメージで構成されたようなイントロの時点でもう過剰。以前から飛び交っていた岡村靖幸っぽいという感想にも同感で、ギターのカッティングや歌のアクセントのつけ方、メロディーの高い音への飛び方はたしかに岡村靖幸を連想させるものがあリます。みやびさんが彼女たちに夢中になるのも納得しましたよ。

 今頃になってもまだhitomiの「SAMURAI DRIVE」が頭の中で流れて困るのですが、彼女の新曲「Understanding」はあまり引っ掛かるところのない曲でした。近田春夫が「考えるヒット」で、「SAMURAI DRIVE」でのhitomiにかつてのアン・ルイスや沢田研二を思い浮かべたと書いていたのに深く納得しただけに、この路線が1曲限りなら残念。要は、「SAMURAI DRIVE」のジャケット「huma-rhythm」のジャケットの路線を推し進めてかぶりものとかして欲しかっただけなんですが。マリちゃんけだものぼうしも似合いそう。

 昨夜NHK-BS2の「musicA」に出演したZONEが、バレンタインの思い出を聞かれるやいなや全員で「すいません〜」と頭を下げ、特に思い出がないと謝っていたのは、あんまりなアイドルぶりが逆に新鮮でした。

 
215日 (fri)

喫茶ロック  旧譜音源によるオムニバス盤「喫茶ロック」シリーズから出た、現在活動中のアーティスト編「喫茶ロック now」→amazon.co.jp)を購入。なんかもう僕の趣味のど真ん中を突いてきてます、これ。メジャーとインディーズの音源をともに収録した好編集盤です。

 キリンジ・空気公団・クラムボン・青山陽一・キセル・くるりといったすでに愛聴中のアーティストのほか、気になってはいたけれど聴く機会がなかったヨシンバ・benzo・イノトモなども収録されています。久保田麻琴がソロアルバムで歌っていた「遠い願い」が他のアーティストの演奏で始まった時には驚いたんですが、元はここに収録されている東京ローカル・ホンクのバージョンがオリジナルなんですね。

 そして、曲が始まった瞬間に思わずブックレットでその名を確認してしまったのがMAMALAID RAG。そのボーカル、メロディー、演奏から濃厚に香り立つURC系70年代臭に魅了されてしまいました。3月6日に出るというミニアルバム「春雨道中」を早く聴きたくて仕方ありません。

 
214日 (thu)

セックスのあと男の子の汗はハチミツのにおいがする  おかざき真里「セックスのあと男の子の汗はハチミツのにおいがする」(→amazon.co.jp)では、女とは相容れない世界を持つ異物である男から距離を置き、同性だけの世界に愉しみを求めようとする女たちが登場する、表題作や「雨の降る国」が印象的です。ページ数が少ないせいもあるのでしょうが、少年が主人公の「アイスティー」になると心理描写がとたんに浅くなるのとは対照的。

 そうした作品とは趣を異にしているのが「おねえちゃん」。誰からも求められない自身の存在を感じる主人公の心理描写には、かつての松本充代作品に通じる内向的な鋭敏さを感じるのですが、後半で軽蔑していたはずのお姉ちゃんに「そのままで大丈夫」肯定されてしまい、さらに意外にして気持ちのいいラストを迎えるあたりはやはりおかざき真里ならではの個性で、爽快な後味を残していました。

 大きなコマの中に小さなコマが重なりながら浮遊する画面構成や、大胆な見開きの使用、白い部分とドットの粗いトーンの同居などが、そうした作品たちをより鮮やかに描き出しています。

 
213日 (wed)

月刊吉野紗香  なんで俺は今頃になって吉野紗香を追いかけているのだろう。頭をかすめるそんな思いを脇に寄せ、谷口尋彦撮影「月刊吉野紗香」を購入しました。予想通りそれなりに大胆ですが、セミヌードがざらだった篠山紀信撮影の「少女の欲望」の後なんで、驚くような露出度でもありません。本人の言葉を元にしたと思われる文章がプリントされた紙の写真が、吉野紗香の写真の中に挿入されていて、あまり成功しているとは思えないし邪魔な気もしますが、本人の自意識の強さはよく表しています。そう、この本の中ではインタビューが面白くて、学校になじめなかったもののタレント仕事は楽しくてしょうがなかったという話や恋愛遍歴を、けっこう赤裸々に語っています。

 そういえば、松本恵は松本莉緒に改名して芸能界に復帰するとか。引退状態の時の写真ではちょっとふっくらとしていましたが、この写真だと元に戻った印象ですね。

 
212日 (tue)

 受験で上京中の加藤千恵のお母さんが、日頃千恵が世話になっている人々に挨拶をするためにやはり上京してくるというので食事会。とはいえ、我々が世話をしているのか、道を踏み誤らせているのかは、いまひとつ判然としません。

 そして渋谷フォルクスに行くと、十人ほどのいつもの顔の中心に千恵のお母さんが。天野慶さんはお母さんを「かっこいい」と形容していて、僕も同感。機転が利いて人見知りしない印象の人で、タイプは微妙に違うけれど、この人の娘が千恵なのもとてもよく納得できたのでした。

 その場にはいつものうたのゆびびん界隈の人々が集まっていましたが、お母さんにはあえて「ここにいる人たちをどう思いますか?」とは聞かないでおきました。聞く勇気がありませんでした。その場で初めて会った、オリーブメーリングリストを主宰するkurooさんも、オリーブという雑誌のイメージとは裏腹に業を感じさせる人で面白かったです。

 
211日 (mon)

 2月20日発売の大貫妙子の新作「note」には、何も目新しい要素はないけれど、何も変わることなく素晴らしいです。最近購入した彼女の「PURE ACOUSTIC」はタイトル通りのアコースティック編成によるアルバムで、こちらには凛とした美しさがありました。

 昨年11月に発売された「恋人どうし」に続き、根岸孝旨をアレンジャーに起用しているのがつじあやの「愛のかけら☆恋のかけら」。こちらは2月27日発売です。今回はさらにサウンドのスケールが広がっているので、ウクレレ弾き語り時代を懐かしむ人もいるかもしれませんが、僕はこの方向性を支持したいなぁ。これだけ変わらない世界を保ち続けるつじあやのは、なにげにとてもタフな精神を持つ人じゃないかと思います。

 3月6日発売のカジヒデキ「FOOTBALLING WEEKENDERS」は、多幸感が全身の毛穴から噴き出しそうなフットボール・アンセム。冒頭からボーカルとサウンドがこんがらがった心地よい混沌があって、サウンドクリエイターとしても面白い男だと見直しました。

 
210日 (sun)

 有馬さんが自室に溜め込んだCDやレコード類を放出することにしたというので、有馬さんのお宅を初訪問。

 僕の部屋もかなり物が積み上げられていますが、その場合に問題になるのは、物を積み上げるために室内に不安定な山がいくつも形成され、しかもそれが次第に床を侵食しているということです。しかし有馬さんは次元が違い、もはや全方向に物が侵食していて、文字通り足の踏み場もない状態。そもそも玄関からして物が溢れていて、普通に靴を置くことすらままなりません。そして玄関から物の散乱するキッチンを「なぜここにカメラが落ちている?」と思いながら通過すると部屋に行くわけですが、やっと辿り着いたそこが最大のカオスというわけです。何があるのかというと、全てがあります。元は8畳ぐらいある広い部屋を、よくもここまで狭くできると感心するほどで、3人でいるだけでもスペースの確保に苦労し、そこへさらにもう1人。そんな特異な状況に何時間もいると、だんだん物が崩れようが散乱しようが気にならなくなってくるので危険です。

 そして肝心のCD漁り。先に来ていたくぼうちさんは悠々としていましたが、僕は目の色を変えて、指先が真っ黒になるほどエサ箱ならぬCD棚をチェックしてしまいました。で、有馬さんから購入したのは以下のCD。途中、僕とくぼうちさんで奪い合いになったのがSUN RAというのも特殊な状況でした。

アルバム
  • あがた森魚「少年洋菓 永遠の遠国」
  • DR.JOHN「BABYLON」
  • PRESIDENT BPM featuring TINNIE PUNX and F.O.E「HEAVY」
  • FANIA ALL STARS「LIVE AT THE CHEETAH」
  • ASTRO AGE STEEL ORCHESTRA「HAPPY LIVING」
  • 三木鶏郎と仲間たち「トリロー娯楽版」
  • あきれたぼういず「ぼういず伝説」
  • SUN RA「NOTHING IS...」
  • ARCHEI SHEPP「THE MAGIV OF JU-JU」
  • THE RONETTES「THE BEST OF THE RONETTES」
  • FUNKADELIC「FUNKADELIC」
  • オムニバス「エキゾチカ慕情」
  • セメントミキサーズ「笑う身体」
  • とんねるず「とんねるずの世界」
  • 中野律紀「太陽の下で」
  • シングル
  • 渡辺満里奈「大好きなシャツ」
  • 渡辺美奈代「愛がなくちゃ、ネッ!」
  • 前田亜季「ごめんね」
  • OHA-ガール「ダンダン de OHA!」
  •  「これは売れないんだけどね」と言いながら有馬さんが嬉々として流したのが、山中すみかの「いっしょに歩こうネ!」。アイドルとしては異例のスタジオライヴ盤で、歌やトーク、詩の朗読と進み、そして最後は本人によるピアノ演奏で終わるという構成です。しかも、歌もトークも、野郎のアイドルへの妄想を具現化したような世界だったので、まんまとやられました。それ以降、他のCDを聴いても感覚が麻痺していたほど。その次にインパクトがあったのが、増田未亜の音頭みたいなシングルでした。

     
    29日 (sat)

     九州への転勤が決まった南研一さんの送別会で、赤坂のふぐ料理屋へ。参加者のうちホームページのある人だけ挙げると、小田中さんkoujiさんしばたさんスズキトモユさんすわたかさん新田五郎さん本田健さん吉本松明さん。この部分、ほぼ新年会の時のリンクのコピペです。

     南さんはコミティアで販売されている「Parking」という同人誌を制作していて、僕も「Parking 1」の感想メールを彼に送ったのをきっかけに、「Parking 2」から一時休止前の「Parking 5」までマンガ評論を執筆させてもらいました。その執筆者一覧もあるバックナンバーはこちら。最初のメールを送った頃の僕は、南さんが「Parking」以前の「expo」というサークルでコミティアでも名の知れた存在だったとは知らず、実際に参加してみると他の執筆者の力量が高いのでなかなか神経も使うことになりました。しかし、編集を始める前に飲み会をしたのも含め楽しいサークルで、特に、後に商業単行本に再録されたTAGROさんの名作「LIVEWELL」と一緒に載れた「Parking 5」は、いまだに思い出深い一冊です。今日の送別会の前にも読み返しちゃいましたし。

     送別会の場ではあまり突っ込んだことは話せなかったけれど、趣味人と企業人と家庭人としての自身のバランスの取り方という点で、南さんは理想的なスタンスの人だなぁ…としばらく前から考えていました。正味のところ、見習いたい。こんなことを書くと、たぶん彼には「そんなことないっすよ」と苦笑いをされそうで、そして僕も来週のコミティアでまた本人に会って照れ笑いをしそうなのですが。

     「UNGA!」NO.80では、つじあやの「恋人どうし」・HOFF DYLAN「GET READY!!」・大木綾乃「冷たい世界」のCD評を執筆しています。

     
    28日 (fri)

     おかざき真里「セックスのあと男の子の汗はハチミツのにおいがする」購入。タイトルと表紙が素晴らしいです。

     ミュージックマシーンで知った情報をふたつほど。「解散一周年記念、ピチカート・ファイヴトリビュート・アルバム発売」で紹介されている曲目のうち、夏木マリと和田アキ子は既発曲の音源ですかね? オリジナル・ラヴも参加しているし、キリンジと曽我部恵一も楽しみです。一体何をするのか予想がつかない水森亜土と岸野雄一にも期待。

     そのキリンジはアコースティックライブを中継中。「フェイバリット」「雨は毛布のように」「MUSIC!!!!!!!」を聴くことができます。

     俺ニュースさんからもネタをふたつ。ソニー・ミュージック、CDシングル従来の半値でという読売の記事は、収録曲が1曲なのか2曲なのかという肝心のことが書いてありません。昔はソニーのCDシングルって800円だったのが、消費税導入後のゴタゴタのうち、いつのまにか1000円になったような記憶が。あと、マキシシングルがシングルの中心になったことで、なし崩し的にシングルの価格が値上げされてしまった面もありますね。

     「オンラインにおける『ブロッグ』現象とは」というZDNetの記事は、アメリカで日記系サイトが増えているという話。「ブロッグ」なんて洒落た(?)名前があってうらやましいですね。昔は「こんなにネットで日記を書いているのは日本人だけ」と言われたものですが、時代も変わったようです。アメリカ人のインターネット上での自意識も、次第に日本人に近づいているのでしょうか。ただし、先進的なのはどちらで後進的なのはどちらなのか、僕には判断がつきません。

     
    27日 (thu)

    吉野紗香  ヤフーオークションで400円で落札した吉野紗香 with NANSHO boppers「こんな気持ち 〜ハリハリ ヘリヘリ〜」が届きました。作曲は久保田利伸、編曲はDJ HASEBEと今井了介による手堅い仕上がりの98年作品ですが、CDで聴いてみるとオークションで買うほどいい曲でもなかったかな…という気も。実も蓋もない話ですが。「HARIHARI HO HERIHERI YO」が4分の3程度を占める空虚な歌詞が、曲やサウンドの魅力を削いでる気がします。吉野紗香のやや平板なボーカルは、僕にとっては特に問題ないのですが。

    OGAWA  小川範子がOGAWA名義で昨年発表したアルバム「ホオズキ」も購入。なんで買ったかというと、蒼井紅茶名義で菊地成孔が全曲の作詩を担当しているからです。もっとも、彼の日記に蒼井紅茶という女性が登場するように、蒼井紅茶というのは二人での共同の名義で、作詩が全て菊地成孔によるものなのかは謎。

     もっとも、ホオズキをグチャグチャと噛みながら近寄ってきた老婆を殴りたい衝動に駆られるという「ホオズキ」の冒頭部分からして歌詞はかなりのインパクト。首を絞められると星が見えると歌う「星」にしても、菊地成孔っぽいなぁ。ディスコという言葉を連想させる歌詞とサウンドの「90年代」は、SPANK HAPPYに通じる世界です。

     蒼井紅茶はこのアルバムで小川範子をゴス少女として描いているかのようで、それが暗い過去をうかがわせる彼女の魅力を想像以上に引き出していました。作曲とプロデュースがヲノサトルだけにもっとアグレッシヴなサウンドを予想していましたが、そちらはわりと抑え目です。

     これを書いているのは8日なんだけど、とりあえずご報告。Aさんからは謝罪のメールをいただきました。これからはメールでやり取りをするつもりですが、今までのメールは無視されたのに、ウェッブページ上で事態を公表したら返信が来るようになるというのは複雑な気分です。

     Aさんは、作成したページの大半を一気に消してしまったようです。しかし、今回消去されたAさんの個人ページや、僕の原稿が転載されていないalt.critiqueに関しては、僕は何の不快感も持たなければ、削除して欲しいと望んだこともありません。僕はそれらのページは過去の無断転載問題とは別に無関係だと認識しているわけで、だからそうした行動をされると保身の匂いを嗅ぎ取らざるをえませんでした。

     
    26日 (wed)

     昨日日刊スポーツの記事庵野秀明が「同監督が設立した製作会社に勤務していたAさん」と結婚したと知った時には、多少驚きつつも「庵野秀明も結婚するんだぁ」と芸のないことを考えていました。しかし、今日になって本人がページで結婚相手は安野モヨコと書いたのなら話は別です。作品と当人の人生がこんがらがったところで業の深いパワーと才能を発揮してきた庵野秀明ですが、この期に及んでこれほどの大ネタをかましたのには、一瞬言葉を失うほどの衝撃を受けました。なんて体を張ったエンターテイナーぶりでしょう。ここまでやれる庵野秀明という男に、僕は改めて惚れ込みました。庵野監督、お幸せに。でももし万が一にダメだったとしたら、それをまた作品に…とか今言うのは失礼ですね。

     ピロスエさん経由で知った、この新聞記事のスキャン画像もすごいなぁ。

     あと、三崎尚人さんがこの件に関して、「実は、今週もう一個ネタがある予定なので、ウォッチャーの方、お楽しみに」と書いてるのはなんでしょう?

     最後にテルヤスさんが語った次の言葉をご紹介します。「鈴木さえ子さんが鈴木慶一さんと結婚して鈴木さえ子になったときのようにびっくりしました。」

     トーキング・ヘッズが再結成する!?というのは、ロックの殿堂入りする彼らが授賞式で再結成して演奏するかもしれないということだそうで、新作を録音するというわけではないようです。でもDAVID BYRNEも偏屈だから、本当にやるのかなぁ。そういえば彼の来日公演は忙しくて行けませんでしたよ。

     OUTDEX更新、昨日の日記を「OTHER」に追加。「small circle of friends」には、性的人間が加わりました。

     昨日の日記に書いたAさんについては、さっそく情報がもたらされました。当時の早稲田大学を知る人によると、alt.critiqueというサークルはたぶん実在していないとのこと。その人は、メンバーリストに見覚えのある名前はあるそうですが。

     Aさんへは、ウェッブページ上で事態の経緯を書いた旨のメールを送信したものの、いまだ返事はありません。予想通りですけどね。僕がこれまでに把握した6つのメールアドレスのうち2つは死亡している模様ですが、気長に待ちます。

     
    25日 (tue)

     あまり他人を名指しで批判することはしたくないけれど、ちょっと今日は覚え書きを兼ねてある人物について書くことにします。

     Aさんという人物についてです。

     Aさんが僕にメールを送ってきたのは1999年3月のことで、当時早稲田大学の学生だったAさんが「alt.critique」というページを立ち上げるにあたり、僕のOUTDEXのテキストを転載させて欲しいという内容でした。当時の僕は見知らぬページの管理人からテキストの提供を依頼されたりすることもたまにあったので、あまり深く考えずにOKしたわけです。Aさんのこれまでの活動なり作品なりを把握しないまま依頼を了承してしまった僕も迂闊だったと、ひどく後悔することになるのですが。

    映画野郎に音楽ギャル、哲学馬鹿も全員集合!早大随一の批評グループ「オルタ・クリティーク」がついにウェブ雑誌「alt.critique」を今春始動! ただし全員弱気 !!
    というのが当時の「alt.critique」のキャッチコピーでしたが、彼らの実際の活動をご存知の方はいるのでしょうか。

     そして事態はすぐに妙な展開を見せはじめます。どのテキストを転載したいのかという僕の質問には答えずに勝手に転載を始め、それを指摘すると沈黙。その点を繰り返し彼に抗議すると、「転載したページはサンプル」「ホームページ作成と就職活動が忙しかった」という主旨の言い訳が届きました。それだけならまだ許せたので穏やかに対応したのですが、やがて僕がAさんに転載を許可したテキスト以外のものまで「alt.critique」に転載されはじめたのです。唖然として彼にメールを送信しても返答は一切ありません。就職活動で忙しいといっても、メールの一通も本当に書く時間が無いとういう事態はあるのでしょうか。そこに欠落しているのは時間ではなく、人間としての最低限の誠意です。

     僕が把握できた彼のメールアドレス(これが妙に多い)すべてに苦情を送信したものの、何の応答もありません。当時存在した「alt.critique」の掲示板に連絡を求めても、やはり音沙汰はありません。「alt.critique」のメンバーリストに掲載されている人々に、Aさんの連絡先を問い合わせようかとも考えましたが、他人を巻き込むのはいかがなものかとやめてしまいました。今となっては、こういう僕の判断は「甘かった」わけで、Aさんを増長させるだけだったのですが。

     「alt.critique」のデータは複数のサーバに置かれていました。最初はaltcritique.orgというドメインが稼動準備中だったもののここはほどなく使用不能になったらしく、これも現在は消えたfreespeech.orgに置かれていました。僕はここを見て、いつまで経っても削除されない無断転載ファイルに長い間腹を立てることになります。

     その後、waseda.netjoy.ne.jpdigital-waseda.orgwasedax.comにも「alt.critique」が存在するのを発見しました。こちらからは僕のテキストはすべて削除されています。移転していたのかもしれませんが、しかし僕には連絡も無いし、当時はfreespeech.orgのデータも依然として残っていたので、僕のテキストが無断転載されている状態には何ら変わりありませんでした。それにしても、Aさんは何を考えてこれだけ同じ内容のページを置いていたのでしょうか。

     その他にもcritique.hypermart.netとかも。さらには、「alt.critique」のプロトタイプのようなものらしい「B.G.K」というのもcool.ne.jppopculture.hypermart.netにあるし、S.T.K.なんてのもあって、探すと出るわ出るわ。作り過ぎだってば。しかも作るだけ作って、どれひとつとして現在は更新されていない状態です。肥大しきった自意識が残した汚泥の山を呆然と見ている気分にさせられます。「alt.critique」が著作権フリーを謳っているのも笑止で、転載以外の自前のコンテンツなどたいしてありません。Aさんは似たようなページばかり量産して、クリエイターあるいは批評家気分だったのでしょうか。どちらにせよ、農作業のようにせっせと文章を書き続けている僕には理解に苦しむ話です。

     しかし僕もこの程度のことに時間を取っているほど暇ではなく、「alt.critique」がネット上で注目を浴びる気配もなくただ存在しているだけという雰囲気だったので、結局のところ無視していました。大事にするほどでもないだろうと、誠意の欠片も無い態度のAさんをホームページ上で批判しなかったことは、Aさんをのさばらせる結果になってしまったのかもしれませんが。

     ただ、だいぶ経った頃に僕にはある疑念が浮かびました。「alt.critique」は、think or die増田といった批評系ページのテキストの転載のみで成立していました。しかし、存在していたはずのサークルのメンバーによる批評は一本も無いのです。当初の彼は、「alt.critique」のメンバーの原稿がないことに疑問を持った僕に「そちら(メンバー)の方も、そろそろ原稿があがってくるころです」と答えていたのに。そして現在に至るまで更新もされないままです。

     つまり、「alt.critique」は他のページからのテキストの「剽窃」によって作成され、そしてAさんの就職活動の材料に利用されたのではないかと今では思えるのです。しかし、Aさんが僕らの一切のメールを無視している状況では、それをAさんに確かめる術もありません。

     僕はこの一件を考える時に頭にぼんやり浮かぶのは、「普通に訴えておけばよかった」ということです。ただ、freespeech.orgにあった「alt.critique」の無断転載データが消滅(いつ消えたかはわからないけれどたぶん最近)しているので、なかなかに手後れ。たまに思い出しては腹を立て、しかし忙しいので「まぁいいや」と忘れてしまう僕の性格にも問題があるのですが。やっぱり怒るべき時には怒らないとね。そんなわけで、久しぶりにAさんを不意に思い出してページを見て激しく腹を立て、この一連の経緯をせめてもの覚え書きとしてここに記しておくわけです。

     Aさん、お元気でしょうか。あなたのホームページには「NTT東日本社員を経て、現在は、某研究機関で調査業務・翻訳業務」とありますが、Wayback Machineのデータよると、現在のお勤め先はメディア研究団体の調査員だとか。社会人となったあなたが、メディアを語る前に自分の行動を反省し律することのできる人間になっていることを願ってやみません。今になってあなたの名を挙げて批判する理由もそこにあるのです。

     「メディア研究団体の調査員」であるあなたがインターネットというメディアでかつて何をしたか、ここに記しておきます。

    追記:
     上のテキストを書いた後に、Wayback Machineに問題のfreespeech.orgにあった「alt.critique」のデータが保存されているのを発見しました。残ってたよ、証拠。

     僕が事後承諾的に転載を許可したのはかわかみじゅんこの「少女ケニア」に関するテキストのみで、他の園山二美「蠢動」・山本直樹「フラグメンツ3」・「『THE END OF EVANGELION』を観て」は完全な無断転載だったと記憶しています。

     これを見れば、少なくても2001年2月まで、つまり2年あるいはそれ以上に渡り、Aさんが僕の再三の抗議を無視して無断転載データを放置していた事実が把握できるわけです。

    追記2:
     ご本人との話し合いの結果、当時インターネット上で公開されていた実名部分を「Aさん」に修正しました。

     
    24日 (mon)

    GARTH HUDSON  GARTH HUDSON「THE SEA TO THE NORTH」(→amazon.co.jp)は、演奏の途中から始まっているかのようなオープニングでいきなり意表を突いてきます。ホーミーを模したような声も聞こえてくる中、ジャズを感じさせる演奏がゆるやかに絡み合っていく展開に冒頭から興奮させられました。

     THE BANDではオルガンなどの鍵盤楽器を担当していた彼の初ソロアルバムは、トラッドや民族音楽をも飲み込んで自身のルーツを遡っていくようなサウンドですが、そこには学究的な匂いが微塵もありません。みずみずしくて、幻想的なほどめくるめく展開をしていく音世界。特に、サックスやアコーディオンの音色が優しく麗しく響く「THE BREAKERS」なんて泣けてきます。音楽理論に精通するというGARTH HUDSONだけあって、音程やリズム面ではけっこうアヴァンギャルドですが、それが聴きにくさにつながることはないのです。うっとりしている間に音が鳴り終っている、そんなアルバムでした。

     
    23日 (sun)

    シャイニング娘。  COMIC阿吽3月号別冊「シャイニング娘。 師走の翁総集編」を手にした時、「師走の翁」とは一体何のことなのか見当がつきませんでしたが、マンガ家の名前でした。ええ、勉強不足です。

     国民的人気アイドルグループ「シャイニング娘。」のメンバーが抱え込む欲求不満を発散させるため、マネージャーが依頼したのは業界で悪魔だと噂される人物の事務所。そしてシャイニング娘。のメンバーたちは、その悪魔によって次々と己の願望のままに犯されていきます。うん、粗筋を書いてるだけでなんかもう…。

     どこかで見たようなルックスと名前と性格ではあるものの、一応モーニング娘。とは関係ないことになっているシャイニング娘。たち。ヌルヌルした着ぐるみから伸びる触手に彼女たちが陵辱されるなどの荒唐無稽なシチュエーションの中、虫の良い展開ながらそれを忘れさせる勢いでストーリーは進んでいきます。一緒に収録された短編2本を読んでもわかりますが、話の進め方が巧い人ですね。

     体液と粘着系効果音だらけの作品ではあるものの、いわゆるモーヲタ的な妄想と比べるとそれほど病んでいない気もします。そういう匙加減だからこそ、増刊が発売されるほど商業誌で受けるのだろうと思いました。作者がモーヲタなのかと問われたら、個人的にはちょっと違う気がします。いや、こやまゆきの「とっても!ミニモニ。」や神崎裕(ストーリー 田中利花)の「娘。物語」と比べたら、そりゃもうアレなんですけど。

     
    22日 (sat)

     あー緊張した。ピンチヒッターDJとして、客層が読めないままCDを抱えて会場に向かった「輝け! 人生レコード大賞」でしたが、フロアを冷やさずに済んだので一安心。そしてわりと満足。踊ってくれた人たち、ありがとね。

     イベント前にCD-Rを焼いていくと宣言していて、本当にCD-Rを焼いてきたのがデミさん。プレイボタンを一つ押せばDJ終了だったものの、一応45分間DJブースにいたのには人間としての良心を感じました。

     そして僕の出番。他のDJがみんな選曲ジャンルを決めてるんで、僕は何も考えずに「アジア〜アラブ」とか言っちゃって後でひどく後悔しましたが、蓋をあけたら問題なくて良かったですよ。

    1CAMPUR DKIPLAY THAT FUNKY MUSIC
    2ELVY SUKAESHIHLA ISLA BONITA
    3DETTY KURNIASI KABAYAN
    4MOHAMED RAFIPIYA TOO AB TP AAJA
    5MAHMOUD AHMEDBELOMI BENNA
    6RACHID TAHAHEY ANTA
    7KHALEDEL BAB
    8ALI HASSAN KUBANMARIA MARIA
    9NUSRAT FATEH ALI KHANLOEY LOEY
    10SANDIIRINGO OIWAKE 〜 ANTAGATA DOKOSA 〜 ZUI ZUI ZUCCOLOBASHI

     冒頭3曲はインドネシア、それからインド→エチオピア→アルジェリア2曲→エジプトのヌビア地方→パキスタン→そして日本という流れ。最後は今回のイベントのバナーに起用された美空ひばりへのオマージュです。

     続いての登場は、今回のイベントの主役であるカワせんぱい。マックのノート1台による初DJでした。近藤真彦から渋さ知らズまでのめくるめく選曲で、カワせんぱいの愉快な仲間たちも踊り狂います。「うる星やつら」の主題歌が流れて、女の子たちが曲に合わせて「ウッフン」と一斉にポーズを決めているのは壮観でした。

     主催者のよしきさんは、ハロモニ関連禁止令を出していたのに思い切り流します。junneさんは、矢口真里とメタルという夢のミクスチャーによる選曲。後半ではもはやBPMの計測が不可能な曲が流されたものの、フロアもそれにめげずに果敢に乗ろうとしていました。フードをかぶってDJする姿がキュートだった素股Qさんは、僕が煙に目をやられて外に出ている間に、炊飯器の米でオニギリを作って配ったり、華麗なダンスを披露していたらしいです。見逃して皆に責められたし、僕も悔しかった。ラストのたぐさんは、「みんなオザケンの新曲聴いた?」と言って河村隆一を流していました。河村隆一で踊る人々を見るのも、これが最初で最後だと思います。

     ピロスエさんには、元ムーノーローカルのrhymeさんやsawadaさんを紹介してもらいました。sawadaさんは「アワーズライト」の連載も読んでくださっているそうで恐縮。他にも野口さんhootooさんとかたくさん人に会えて楽しいイベントでした。

     後半、もはやイベントなんだか宴会なんだかわからない騒乱状態になったのも可笑しくて、僕は笑いっぱなし。慢性的な睡眠不足なのにはしゃいでぐったり疲れたけど、楽しかったです。みんなお疲れ様でした。次も誘ってね、イベントとか鍋とか。

     
    21日 (fri)

    少女、ギターを弾く  朔ユキ蔵の「少女、ギターを弾く」第1巻(→amazon.co.jp) は、ロックというか轟音のノイズが聞こえてくる作品です。といっても、それは主役の少女が全裸でギターを掻き鳴らすのに目覚めていくという展開ゆえのことではなく、全編で理屈抜き、というか支離滅裂なほどリビドーが渦巻いているからなのでした。

     性欲を身勝手に吐き出す相手だった少年を失った少女は、失意のままギターに出会い、そして現在は娘にロックを禁じている億万長者の両親の、ロックに身を焦がしていた過去を知ることになります。そして屋敷崩壊。何書いているのかわかりませんが、本当にそういう話です。

     ナンバーガールが野郎による少女への妄想の音楽なら、「少女、ギターを弾く」は朔ユキ蔵の衝動を少女に託し、エロとドロドロに溶け合わせたマンガ。併録された短編もどれも適度に観念的なんですが、しっかりエンターテインメントしていて楽しめます。

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